2005-11-19から1日間の記事一覧

黒木「先生、長い間お話頂きありがとうございました。」

ako「ありがとうございました。ところでミズ・黒木、今晩一緒に食事でもいかかですか?」 黒木「あの、今日は急用があるもので・・・」 ako「まぁいいじゃないですか、そんな減るもんじゃなし。ね、ね、ほら、ちょっと、ね。」 黒木「やめてください先生!・…

黒木香「集団的な悪意は?」

ako「コンテンツ・読み手依存の世界では特定のユーザ集団の行動は特異的に浮かび上がり、カウンターな行動が自然発生すると思われます。」

黒木「なんとかなるとは?」

ako「おい、てめぇ、ほんとに俺の著書読んだのかよ?自然リンクです。情報価値をユーザ自身で設定できるようにすれば、悪意あるコンテンツは有志の人々によって一掃されます。」

黒木「でも、そうすると、ノイズも多くなりそうですが」

ako「真に情報がフレキシブルな世界では誰も必要としない情報はすぐに淘汰されていくでしょう。ただ、憂慮すべき問題は、情報価値は高いものの、高度な悪意を含んだコンテンツの登場でしょう。現在においても、チェーンメールや緊急を装ったスパムの存在は重…

黒木「つまり、エントリなどのコンテンツがメインであって、書き手がメインではないと?」

ako「また、タメかよ。情報の価値は書き手ではなく個々のコンテンツにあるので、読み手ははなっから書き手の存在を気にする必要性は無いのです。もちろん、tagとして認識することは出来ますがね。そのような言及の恐怖から開放された人々は"半年ROMれ"などと…

黒木「具体的にはどういうことですか?」

ako「わかんねぇかなぁ、フレキシブルに情報にアクセスできるという事は書き手という縛りにエントリが拘束されないという話はしましたね。逆に言えばこれは読み手がいつでも書き手に変化し得るということなのです。書き手を目指す人々は常に自分のアイディン…

黒木「読み手に隷属的な世界になるということですか?」

ako「いいえ、そうではありません。ここで言う"読み手依存"とは、百人委員会などの考えとは全く別の概念です。つまり、読み手と書き手が等価的になるということです。」

黒木「ズバリ、ブログの未来はどうなるとお考えですか?」

ako「私は第一部で、webは書き手依存からコンテンツ依存に変化してきたと説明しました。(30秒のゲップ) しかし、変革はそこでは終わりません。コンテンツ依存の次は読み手依存になると予想しています。」

黒木「つまり、ブログは思考の結果をさらにステップアップさせるための道具だと?」

ako「おい、タメ語かよ。まぁそうですね。いわゆるブログがキーワードリンクなどのリンキング機能を徐々に充実させ始めているのは、そのような他者とのネットワークによるアウトライン機能を充実させるためだと言い換えてもいいかもしれません。」

黒木「では、文章を書くという事とブログを書くという事の決定的な違いは何でしょうか?」

ako「自身の思考過程を文に書き出すだけではまだ充分な客観性を持ち得ていません。そこで、第三者の目が存在して初めて客観性が成立するのです。ぷうううぅ、失礼、さいわいなことにブログというツールは他者のコメントを拾い上げたり、TBのような他者のエン…

黒木「しょっちゅうですねw」

ako「私もです。ミー・ツゥーw。しかし、あの"ズレ"は自然な感覚なのです。本来無意識に沈んでいくべき要素に無理やり"かたち"を与え、文として吐き出しているわけで、その要素に異物感を覚えるのは当たり前なのです。しかし、その"異物"を見つめることによ…

黒木「昨日ですか・・・?昨日は・・・1週間前に

フィアンセに抱かれていた時のことを考えていました。彼の舌使いは・・・」 ako「ああ、そこまでで結構です、ミズ・黒木。あ、また勃起してきた。まぁ、あなたのような人は稀有な例で、殆どの人はたった、一晩前に考えていたことも思い出せないものです。と…

黒木「サルベージですか・・・?」

ako「そうです。思考というのは常に流動し、捉えどころ無いものです。1秒後には1秒前とは全く異なることを考えていたりするものです。我々のメモリーは非常に狭量であり、自分が今何を考えていたかなどを常に把握できているわけではありません。ミズ・黒木、…

黒木「書きたいように書く・・・ですか・・・?」

ako「そうです。うひぃ、そもそも目的を明確にするには"ブログで文章を書く"ということの意義を問い直す必要があるのです。これは”書く”という行為に全て共通することですが、文章にして書き出すということは無意識からのサルベージなのです。」

黒木「それはいったいどうしてですか?」

ako「みな、途中で目的を見失ってしまうからです。これは第一世代、第二世代に共通して言えることですが、まず、どうしてブログを書くのかを立ち止まって考えてみるべきなのです。第一世代であれば、他者に何か伝えたいことがあるはずですし、第二世代なら、…

黒木「では、私たちはどのような姿勢でブログを書くべきでしょうか?」

ako「(トイレ後ちゃんとお尻が拭けてないので)んふぅ・・・あ、難しく考える必要はありません。書きたいように書けば良いのです。単純な結論のように見えますが、これがなかなかクリアの難しい課題なのです。」