はてなブックマーク工場 '98

案内係「はーい、みなさん並んで下さーい!はい、ここが あの有名な はてなブックマークが作られている はてなブックマーク工場でーす。みなさんがいつも読んでいるはブはここの工場で生産されてまーす。あそこのベルトコンベアから次々出てくるのが新着エントリーでーす。ここではアジャイルネタから非モテネタまで様々な分野をカバーするエントリーが、なんと1分間に120から170の割合で生産されていまーす!びっくりですねー!では、よい子のみんなー、なにか質問はあるかなー?」

ちびっこA「はてなブックマークはひとがかいているんじゃないんですか?」

案内係「いい質問だね!みんなぁ、はてなブックマークは人がクリップした記事やコメントのあつまりだと思ってた人、手ぇ挙げてくれるかなー?あー、いっぱいいるねー。だ・け・ど、みなさんにだけ秘密を教えちゃいまーす!ほんとはネ、みんなが人間だと思っていた はてなブックマーカーさんたちはみーんなロボットさんたちで、そのロボットさんたちがはてなブックマークの内容を書いていたんだよー!ねぇ、驚いたかなぁー、あー、ヒロシ君、泣かない泣かないヒロシ君泣いちゃうとお兄さんエライ人から怒られちゃうからねー、鉄拳制裁だからねー、お兄さんを助けると思って泣かないでねー、もう泣き止んだかなー?あれーまだ泣いてるのかなー、いい加減泣き止まないとお兄さんからヒロシ君に鉄拳が飛んでいくぞー?あー、泣き止んだみたいだね。じゃぁ次の質問あるかなー?」

ちびっこB「どうやって はブエントリをロボットさんたちはつくっているんですか?」

案内係「またまたスルドイ質問だねぇー!あんまりスルドイ質問しちゃう子は消されちゃうぞー?ウソウソ冗談冗談、ほらほらヒロシ君また泣かない泣かない、泣くとヒロシ君の肛門をまつり縫いしちゃうぞーぉ?はい、これは半ば本気でーす。でも今回は特別に教えてあげましょう!実はね、はてなブクマユーザさんたちはね、naoyaお兄さんという人がね作ったAIなんだ。ん?AIって何かって?はい、話の腰を折った君!けじめとしてあとで君の奥歯を麻酔なしで抜きまーす。でも、質問には答えてあげよう!。エーアイというのはね人工知能といってね人間のマネゴトをしてくれるんだ。だから、あの機械に入っているAIはおさるのジョージみたいに人間のマネをして、いろんなコメントやtagをつくることができるんだね。だからその記事も・・・」

ちびっこC「はブされるエントリもロボットさんたちがかいているんですか?」

案内係「お、きみは賢いなー!でも、もっと賢かったら、説明途中のお兄さんの邪魔したらいけないということがわかったかも知れないねー?でも、今回は特別にゆるしてあげるねー。特別ということは次は無いという事だからね、覚えておこうね!そうなんだ、実は はブエントリ自体もAIが書いているんだ。ツンデレ属性、web2.0属性 ライフハック属性、揉め事属性、メガネ属性、無断リンク禁止属性などいろんな話題をデータとして保持しているAIが記事を書いて、また別の評価AIモジュールが記事の属性パラメータからコメントやtag、生産数を決めるんだ。あ、ここで言う生産数というのは はブ登録ユーザー数のことなんだ。今のお話で何を言っているのかわからないお友達はおウチに帰ってから夜おそーくに、お父さんとお母さんが裸で組み体操してるときに聞いてみてねー。たぶん普段より率直に答えてくれるよー。
はい、じゃ、次の質問どーかなー?全然怖くないよー?w」

ちびっこD「(ビクビクしながら)・・・せ、せいさんすうはどうやってきめるんですか?」

案内係「はい、よく質問できましたぁー!君はさっきのお兄さんの説明ちゃんときいてたのかなー?そーゆー意味でよく質問できましたぁー!はいはい、またヒロシ君、泣かない泣かない。ヒロシ君に怒ってるんじゃないんだよー、ねー、ほら、泣き止まないとお兄さんヒロシ君に死ぬよりつらいお仕置きしなきゃいけないぞー。ね、ほらわらってわらって!はい、元気になったぁ、そう、その引きつった笑顔がお兄さんの心の栄養源でーす。
あ、そうそう質問だったね!AIがエントリを書いてるというお話は覚えているよね?でもね、このAIにもね、性能の善し悪しがあってね、たとえば以前、「日本橋にくらすということ」という生産AIモジュールは無断リンクパラメータで、たくさん はブ記事を生産することができたんだけど、生産数が多すぎちゃって逆に消去されちゃったんだ。その他にも「ディープ素人」というAIモジュールがいるんだけどね、このAIモジュールは生産数100を予定して「はブ洗脳の恐怖 - はてなブックマーク百人委員会」というエントリを書いたんだけど評価モジュールが「くだらない」という判断を下して半分以下の生産数になってしまったんだ。これとは逆に記事を書くたびに生産数が100、200を簡単に超えるAIモジュールも他にたくさん存在するんだよー!すごいねー、ねたましいねー!」

ヒロシ君「うそだ、うそだ!!はてなブックマークはひとがかいているんだい!えーーーん!!」

案内係「はーい、お兄さん、初めて型通りに「えーーーん!」と泣くお友達を見たよー。あ、誰かと思ったらやっぱりヒロシ君だねー。よっぽど命が惜しくないんだねー?はい、みなさーん、注もーーく!これからヒロシ君の疑いを晴らすために次のお部屋をのぞいてみよう!そこがヒロシ君の最期のお部屋になるかも知れないからねー。
ほら、あそこで、白い無菌服を着たおじさんたち二人が手をふっているよねー?さぁさぁ、ヒロシ君も最期の風景なんだからちゃんと見てねー。あの二人が工場長の近藤さんとプログラマーのnaoyaさんだよー、あの二人が はブのシステムを維持してるんだ。だから、ヒロシ君がおもってるような、インターネットのむこう側に人がいっぱい居るなんていう考えは幻想なんだよー。君たちが はてなユーザだとかブロガーだとかおもってたのはみぃーんなここの工場のAIたちなんだ。「はてなに中の人などいない!」というのは本当だったんだよー。だからカリスマブックマーカーだとかいわれてるkanoseさんも、kiya2014さんも、sugioさんも、nobodyさんも、wetfootdogさんも、uguisyuさんも、laisoさんも、みんなみんな実はAIだったんだー!そうそう、その表情!その夢や幻想を打ち壊された時の君たちの苦痛に歪んだ表情を見るたびにお兄さんはどんどん元気になっていくんだ。もちろん下のお兄さんもね、おっと、まだこの冗談は君たちには早かったかなぁ?ニヘェ、ヘッ、ヘッ、ヘッ、ヘッ・・・
ん?、どうしたんだ?あ、おい、何やってるんだ、おい、なんでnaoyaが近藤を殴ってるんだ?あ、おい、うわ、近藤工場長が機械にまきこまれていk・・・なんてことだ・・・、ん?naoya、今度は何をやってるんだ、早く止めなければ!あ、おい、そこは生産管理室だぞ、おい、あ、なんかシステムを勝手にいじってる・・・あ、なんかあたらしい記事がどんどん生産されていくぞ・・・ん?なんだあれは・・・は、は、はろ・・ハロッピー?うわ、すごい勢いで訳のわからないはろぴーなんたらとかが生産されていく、(強化ガラスをドンドン叩きながら)おーーい、おーーい、ヤメろぉー、はブ生産システムが狂ったら大変な事になるぞーっぉ!おーい、やめr


3分後、はろぴー記事の過剰生産で はてなブックマーク工場は爆発した・・・
唯一生き残ったヒロシは「あこギ〜ナ」と名を変え、本当の"はてな"探しの冒険へと旅立つのだった。
                 <完>