2005-11-16から1日間の記事一覧

黒木「え〜、博士のお話の途中ですが、

ここでいったん地元の商工会議所による、"はだか和太鼓"の演奏が披露されます。それでは商工会メンバーのみなさん、お願いします。」 よーーーッ!はっ!!ドン・ドン・ドン・カラカッカ・ドドン・ガ・ドン・カラカッカ・・・

黒木「ブログの登場はそのような書き手依存の形態を破壊したと?」

ako「完全にではないですが、その傾向は強くなりました。書き手の個性はエントリを構成する数多くのtagのひとつでしかなくなったのです。このようなエントリを中心とする構成が可能になったのもブログがコミニュケーションツールとして発達したおかげです。…

黒木「"無断リンク禁止"問題もこの"感情問題"と関連しているのでしょうか?」

ako「やはり、そう考えるべきでしょう。彼らはエントリ単位ではなく、エントリを書いている自分自身(もしくはその個人サイト)に情報価値があると考えています。これはブログ登場以前、情報価値イコール書き手であった時代では通用した概念ですが、エントリ単…

黒木「いわゆる"ディープリンク"問題ですね?」

ako「そのとおりです。サイトが家に喩えられるのも、まさにその点に由来します。サイト内の個々の情報は運営者が苦労して作り上げたサイトの重要な構成物であり、それに勝手にアクセスすることは個人宅に侵入し、物品に触る・もしくは盗むのと同じような不道…

黒木「ブログが登場しなければエントリという概念は生まれなかったのでしょうか?」

ako「いい質問ですね。たしかにブログ以前でもサイトにおける情報は区分化され、個別にアクセスすることは可能でした。あ、勃起してきた。ところが当時はまだ、従来のサイトにおいて、情報に相互的かつ意味的な関連性を持たせることはとても難しかったのです…

黒木「では、何がブログをブログたらしめたのでしょうか?」

ako「重要なのはそこなのです。ぷっ、。情報の内容が時系列によってまとめられるのではなく、ひとつの小さなかたまり、つまり、エントリとしても機能することを発見した少数の人々によってブログは発展していきました。それまで「情報」とはサイト全体を通し…

黒木「ブログの登場によってそのような状況はどう変わったのでしょうか?」

ako「(7秒間のゲップ後)、失礼、ブログの登場初期では大きな変化は見られませんでした。ご存知のとおり、ブログは当初"web日記"と紹介されたように、構造性の低い文章に時系列が付加されただけだと思われていましたし、実際そのような扱い方しかされませんで…

黒木「つまり、サイトの善し悪しは運営者の能力に直結していた ということでしょうか?」

ako「そうですね。サイト中心の情報発信では、運営者は情報の中身、つまりコンテンツだけでなく、その配置、全体のデザインにも気を配る必要がありました。そのため、せっかく良い内容なのに粗雑なデザインのために閲覧の機会を失っているサイトというのも多…

黒木「"ライター依存"と"コンテンツ依存"の違いとは具体的にどういう事でしょうか?」

ako「従来のサイトでは全体的な構成・デザインなどの殆ど全てがそのサイトの運営者によってなされていました。そのため、サイト運営者によって、読み手に対するインターフェースに雲泥の差があり、運営者の能力がそのままサイトの見やすさとなり、情報価値に…

黒木「博士は ブログと従来のサイト*2ではどのような違いがあるとお考えですか?」

ako「従来のサイトによる情報は常に書き手依存でした。ブログ以前、情報の取得は良い書き手に出会えるかどうかに懸かっていました。そのためリンク集やローカルブックマークが情報を得るために非常に重要な役割を担っていました。ところがブログの登場以後、…

日本のブログブームについて

akogina博士(以下 ako)「いやいや、こちらこそお招き頂きありがとうございます。それよりおしぼりを貸していただけますか?客席から結構勢いのいい汁をかけられたものですから。(しばらく拭いた後)そうですね。日本でのブログブームには大きくわけて2つの原…

akogina博士登場

司会「お待たせ致しました。本日のゲスト、ブログ研究の第一人者、akogina・sirout博士です。みなさん盛大な拍手でお迎え下さい。(博士をスタンディング・マスターベーションで迎える聴衆)ようこそお越しくださいました。どうぞこちらにお掛け下さい。パシフ…