黒木「では、何がブログをブログたらしめたのでしょうか?」

ako「重要なのはそこなのです。ぷっ、。情報の内容が時系列によってまとめられるのではなく、ひとつの小さなかたまり、つまり、エントリとしても機能することを発見した少数の人々によってブログは発展していきました。それまで「情報」とはサイト全体を通して初めて成立するものとして定義されることが多かったのです。これはサイトの出来(情報発信効率)が書き手に依存していたことに由来しています。ところが、"エントリ"という概念の登場によって情報は書き手から遊離し、それ自体が"エントリ"という情報単位として成立することができるようになったのです。これはネットにおけるちょっとした"事件"でした。」