裏絵描き稼業

「例の件だが、承知してくれたかね?」
「待ってください、アノ件は受けられないと何度も・・・」
「君の研究室も運営が苦しいそうじゃないか?ええ?」
「お、お互いカタギでの話はやめましょうよ」
「目出度いことに研究員が増えたんだって?」
「といっても、実際に研究室に顔を出してるのは二人、いや三人だけですから・・・」
「うちは例の工作がうまく行ってね、道場が狭く感じられるくらいだよ。道場生希望者が多くてね、困ってるよ、アレ以来ね・・・(ニヤリ)」
「だからって、今回の依頼は」
「ここに2万はてなポイントある。お互いビジネスライクに行こうじゃないか?なぁ?」
「し、しかし・・・」
「君は描くだけでいいんでいんだよ、そのためのペンタブだろ?」
「僕はもうあんな絵を描くのはいやだぁ!」
「また、地下でエロ同人の流れ作業をやりたいのか?トーン削り、ホワイト飛ばし、マスキングでの修正・・・」
「やめてくれーーーっ!!」
「だったら、素直になるんだな。みんなやってることなんだ。それを」
「あんたは汚い!みんな驚くだろうよ、あれがアングルだったと知ったら・・・!」
「演出と言って欲しいなぁ。アイツがイラストを描く。それに対して私がコメントする。そのコメントに対する批判が渦巻く。周辺が騒ぎ出す。まさか、これが周到に用意された演出だと誰が知ってる?それを知ってるのは君とアイツと私しか居ないんだ。」
「あなたはどこまで汚いんだ・・・」
「もうアイツを使うことはできない。名が知れてしまったからな。さぁ君の出番だ。今が地下で培った技術を披露する時なんだ、さぁ、決めたまえ!あの絵よりももっとエロいイラストをアップすると!」
「そして、またあなたはそれを酷評する・・・」
「そうだ、また私は汚名という名の名声を得ることが出来るのだ!さぁ、描きたまえ!パンツの中身を!」
「くっ・・・!!」