黒木「では、ブログの登場により"読み手"の意識はどう変わったのでしょうか?」

ako「実を言うと、大して変わってはいないのです。今も昔も、読み手は興味のあるものだけを漁る という性質は変化していませんし、その性質は我々が狩猟民族であった時代から連綿と続いているものです。狩猟行為と情報取得という行為は、完遂するために使用できる時間的リソースが制限されている点と、捕捉できる量が制限されている点で共通しています。狩猟における失敗はすなわち"死"を意味しますし、情報取得の低効率もまた、情報戦略上の"死"を意味します。故に取得技術の優劣でリテラシに階層化が起きるのは実は当たり前なのです。」