「アコギ」 - 闇に舞い降りし天才

「おまえ、その手は・・・!?」
品兆が驚愕するのも無理も無い。アコギは本来切るはずのない、リャンピンイーヤオ待ちをそのままスーピンリンカウンコカーターイーからガチャピン切りのイーペーコーあがりでインリンオバサンガオからカタキン抜きのターナカ狙いを無視したからであった。
「いいんですよ、品兆さん。やつらが予想しない事をすることに意味がある・・・」
アコギは腑楽組の刺客、鈴曽を見据えたまま、イーパイオーパイ通しのホネロクのパタママ、その上マックラクライと見せかけて、ピュタコンチャンバオ全色揃いでその場を制した。
「なにっ・・・!」
鈴曽は思わずうめきながら手を確認する。
牌は端からヨーピンのダンユーイキガオウーザーイー流しからピン鳴き、ポン鳴き、遂にはパン鳴きへと飛ばすはずが、パイオツメーナーがらみで、テロンテロンとなり、そのため、チョーキンモー一発のティモ手一色になってしまっていた。
相手の恐怖心から隙を作り、その傷口に深々と刃を突き立てる。アコギがこの世界で覚えた、掟とも言える渡世術であった。
「ロン、イーサオビトーのカンペーニで、ニーヌマッケンジーポッポ狙いのニャンヌコ縛りで肉球攻め、篠沢教授に三千点でポン」
この時点で、アコギはパイポパイポグーリンガンのフーリガン、クーネルトコロースムトコロー、トッコロ、トッコロ、トッコロ三で、ゲンキゲンキゲンキなコドモはコカンがパイナップルの上に、クーネルアソブのヨースイの、お元気ですカーが自粛となってトップになった。

しかし、勝負が終わった後、アコギはいつも呟く。
「・・・ルールがわからないw・・・。」
アコギの伝説はまだ始まったばかりだ・・・。

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