お笑いのデプス

最近のお笑いって、なんか広く浅くという言おうか、
昔のお笑いって、もうちょっと無意識に働きかけるようなもの*1が多かったように思えるけど、最近のお笑いは即物的というか、見た目だとか出オチだとか、キャラネタというかこう、なんか底のあさーいものが多くなったような感じがする。
DTの全盛期とか、爆笑問題にホントに爆笑していた頃は週に2,3回の周期で窒息しかけていたのが懐かしい。今のお笑い(終わりかけ)ブームで、それほど笑いころげることは無いのは年齢だけが関係あるのかしら(反語:いや、そうではない)。
どーも、デプスが浅いんだよなぁ、こう笑った後の余韻がないつうか。DTやフォークダンスDE成子坂浅草キッドとかでは何回でも思い出しわらいが出来たもんなぁ(傍からみるとキモい)。だけど、今のお笑い番組でそれができるかというとうーーん。
という感じ。
なんだろなぁ、大喜利で笑いを取るって、こーゆう無意識に働きかける力が必要とするから今の若手って苦手なのかもしれないなぁ(内Pが終わるのも象徴的だ。中堅芸人の番組だったからなぁ、アレ)。
この無意識に働きかける力っつうは圧倒的に見る人(観客・視聴者)の持っているであろう知識や気分、その場の雰囲気(天丼するかしないかor DIE)をすごい短い瞬間に判断する瞬発的思考力(これが無いと連想記憶的笑いが創れないと思う)が必要とされて、この瞬発力が20代後半までしか持ち合わせることができないという自説から芸人20代限界説を唱えているんだけど、キャラネタや持ちギャグはその場のシチュエーションとか考えなくていいもんねぇ。見る側も演る側も考えなくなったというのが原因かもわからんね。いや、むしろ、そーゆー演者の究極的な思考を必要としないお笑いの需要が以前より増えたことのほうが重大かも*2。だから、このバラエティを支配する「だんだん、頭が悪くなっていく感じ」はもうちょっと危惧すべき問題かもね。
というホントに所感だけのエントリー。
結論:オレが一番考えてない。

*1:松っちゃんや立川談志の"イリュージョン"

*2:だから女性に人気のある芸人は好きになれない。てか、女性は笑いに対してこーゆーデプスを必要としている人が男性に比べて圧倒的に少ない。故に男性に支持される芸人はムサ苦しいが好感がもてる