ファッションの着地点

傍から見た場合、必ず、その人にとってベスト(言い方を替えれば一番マシ)というファッションはどんな人にも存在する。
片平なぎさの腕まである手袋しかり、
ホンジャマカ石塚のオーバーホールしかり、
竜ちゃんの帽子しかり、
服部校長の詰襟しかりだ。
だけど、必ずしも皆がそのような"着地点"に到達できているわけではない。
ここで、あっさり着地できる人々は美男美女だ。
彼らは着地点が広いのでどんなファッションでも似合ってしまう。
むごいのは一般の我々だ。
大抵の人は自分にもっとも似合ったファッションを求めて空中で漂っている。
一生、正しい着地点にたどり着けない人だって沢山いるだろうし、運良く着地できる人も中にはいるかもしれない。
でも、やっぱり墜落してしまう人だって沢山いる。
だが、ここであきらめてはいけない。まだ、方法はあるのだ。
その方法とは着地点を自ら作ってしまうことだ。
これは容易なことではないが、着地点に一生たどり着けない、もしくは墜落するよりはマシだといえる。
つまり、どんなメチャクチャなファッションでも、それを着つづけることだ。
大内順子も、デカいサングラスをかけ続けなければ、あそこまで有名にはならなかっただろうし、志茂田景樹だって、あのファッションを着つづけたからこそ今の読み聞かせ隊長という地位があり、 黒柳徹子でさえ、あのヘアースタイルを続けたからこそ、徹子の部屋におけるあの司会進行ぶりが許されるのだ。
そう、継続こそ力なり。
この言葉を最後に着地点を見失った君たちに捧げたい。