稲川淳二のあなたの知らないラピュタ

したらばね、その女の子がボソっとあたしにこーゆーんです、おじさん、ここお墓だよって。あたしたちここで死ぬんだよって。あたしゃそれ聞いた途端ぞくぅとしましてねぇ、お願いだー土下座してくれー、次は耳だぞぉーって必死でお願いしたんです。したら、どこからかこれまた小さい男の子がタタタと駆けてきて、おじさんおじさん、時間をちょうだいなんて言うんです。あたしもね怖いモンだからうっかり時間をあげちゃったんだぁ、これがねぇ・・・あとから考えると大変なことになるなんてねぇ…そいでその二人があーでもねぇこーでもねぇって言ってるうちにふたりそろってこっちをじーーぃっと見つめるんだ。あたしもね、その視線にいたたまれなくなって答えを聞こうかい?つったら、今でも目に焼きついて忘れられないなぁ…急に二人がにやぁーって笑って、
「ばるす!」
って言ったもんだからガタガタガタと部屋中が揺れだして、いわゆるポルターガイストって奴ですかね、んでもってあたしもバタバタバタって逃げ出したんですよ、したらばガンちゃんがあたしに
「稲川さん、メガネ、メガネ!」
って言うんですがね、あたしもそれどこじゃないから
「お願いだ!助けてくれ助けてくれ!、目が目がぁ」
って言ってるうちにすぅーっと意識が遠のいていきましてね。
気がついたらスタッフロールでした。
こんな古代兵器ってあるんですねぇ…そんな悲しいおジブリです。