メガネ女子からミロのヴィーナスを経て口裂け女へ -「隠蔽」という魔力

主に人の顔のどこを最初に注目するかというとやっぱ、目だと思うんですよ。で、その目の印象がその人のファーストインプレッションを決定してしまうことが殆どで、「あー、この人は明るそうな人だな」とか「うわー、暗そうだなぁ・・・」とか"目"の表情で決まってしまうことって結構あると思うんですよね。
で、メガネっつぅのはこの印象を決める重要なファクターである"目"もしくはその周辺の一部を、まぁぶっちゃけ隠してるわけじゃないですかぁ。メガネをかけた人と合対した時、その人の印象を決定すべきファクターである"目"の一部が隠されてるのに、じゃぁなんで、その人が魅力的に見えるのか?っというと、たぶん隠されてるからこそ、見る者の理想がメガネによって隠蔽されてる部分に投影されてしまうんっじゃないかなぁと思うんです、わたしゃ。
だって、ミロのヴィーナスってたぶん、あれに腕がちゃんとついてたらあんなに有名にはならなかった思うんですよ。あの腕が未完成な故にヴィーナスを見る者それぞれが理想のポーズを無意識に投影したからこそ、あの像はあそこまで有名になったと僕は思うんですよ。たぶん、メガネ女子(まぁ男子でもいいですけど)も同じような現象が観察者の内部で起きていて、メガネによって"目"が隠されてる・もしくは見えにくくなってるからこそ、理想的な"目"として見る者の心象に写ってるんじゃないかなぁと思うんですね。
これと同じ現象に「スキー場で出会ったオンナと街で出会うとそれほどでもない現象」というのがありまして、これもゴーグルという魔法のアイテムのおかげで魅力的に見えたのに街で再会してみるとそーでもなくて(そーでもないどころか、彼女の前歯の神経が死んで黒くなっているところばかりに視線が集中してしまい)、そのオンナのメモリーを消去するのももどかしく携帯をアスファルトに叩きつけて壊した諸氏はたぶん何万人もおられると思うんです。こーいう落胆現象を引き起こしてるのはやはりゴーグルによって"目"が隠蔽されてるせいではないかとボカァ推測してるわけなんです。
これは何も目に限ったことではなくて、表情を印象づける顔のパーツにおいては共通した現象で、同じことが"口"にも言えるんじゃないかと思ってます。目の次に表情を決定するパーツとして"口"って結構重要で、笑ってるのか怒ってるのか悲しんでいるのかというのは口の形でわかったりするものですよね。そーゆー意味では"口"も人の印象を決める重要なファクターのひとつで、”目"と同様、隠蔽されると「ミロのヴィーナス効果」が及ぼされるのではないかと僕はにらんでるんですよ。
よくほら、歯医者のアシスタントの人ってすげぇ美人が多いじゃないですかぁ。あれって多分に歯医者の趣味もあると思うんですけど、それ以上にマスクによって口が隠されてるという要因も影響してるとおもうんですね。その証拠にプライベートで歯科衛生士のおねぇさんに出会ったら、スキー場のオンナと同様の落胆を味わった人って結構いるんじゃないかと思うんです。まぁオレ調べ*1ですけどね。
だから(だから?)あの一時期はやった口裂け女もプロフィール属性として「美人」っつぅのがあるじゃないですか。アレもコンプレックスの根源である”口”を隠すことによって、意外とそーでもないのに口裂け女は口が裂けてる点を除けば結構美人ではないかという人々の予測を生んだんじゃないかなぁと僕は思うわけです。
結論:モテたかったらマスクにグラサンがベスト。
→名づけて『福田和子』理論

*1:1999年・現在